2008年5月9日金曜日
2軍の愛器、レトロな愛器(その2)
このレコードプレーヤー※1は、僕が大学2年の頃(たぶん1980年)に購入したパイオニア製のダイレクトドライブ(たぶんPL-M340)。1990年までは現役で使っていました。コンパクトながら、ずっしりとした重量で、回転むらが少ないのが特徴。当時、そろえていたオーディオ(アンプやスピーカー)はすでに壊れてしまっていて、唯一残っているのがこのプレーヤー。
CD(コンパクトディスク)が世の中に普及しだしたのが1985年頃ですから、80年代前半のレコードはアナログ音源再生の技術が頂点に達していた時期。僕のレコードコレクションは、1985年で終わっているので、もし、このプレーヤーが完動し、音源を再生することができれば、1986年生まれの長男※2が感動するほどのアナログ音源を耳にできるはず。
さて、僕の父がきれいに保存してくれていたレコードの数々を僕と長男坊が物色。思えば3代並んで古いレコードをいじるのは不思議な光景でしたが、、、ジャズ研でギターフュージョンが大好きな3代目の長男は伝説のファンキーなセッションバンドStuff※3の1978年ライブバージョンを見つけ、2代目の僕はベースとドラムの絶妙な絡みが今でも色あせない1982年録音のレアな1枚・Elements※4を見つけ、2代目3代目親子の利害関係が一致。
聴きたい!
ということで、アナログ育ちの僕とデジタル育ちの長男は、さっそくプレーヤーの埃を払い、サポートのライブ用機材を準備し始めたたのでした。さぁ、果たして音は出るのか?(…続く)
(注)
※1 当時レコードプレーヤーのphono出力は非常に低く、専用のプリアンプを内蔵したアンプで再生しなければなりませんでした。今回は、レベル補正のためプリアンプ内蔵の8chミキサーとスタジオ用パワードモニタースピーカーでレコード再生作戦を行いました。
※2 長男は幼稚園の頃まではプレーヤーでレコードを聴いていたはずのですが、全く覚えていないそうです。
※3 Stuff:1970年代後半に活動したアメリカのフュージョン・バンド。メンバーは、リーダのゴードン・エドワーズ(b)、コーネル・デュプリー(g)、エリック・ゲイル(g)、リチャード・ティー(key)、スティーヴ・ガッド(ds)、クリストファー・パーカー(ds)の6人。メンバーはニューヨークの一流のスタジオ・ミュージシャン。1976年モントルー・ジャズフェスに出演。同年、レコード・デビュー、大ヒットを記録。特に日本で人気が高く1978年来日。東京郵便貯金ホールでのライヴ版を残している。1980年に解散。
※4 Elements:パット・メセニー・グループのマーク・イーガン、ダン・ガットリーブが若かりし頃、実験的に展開していたメンバー入れ替わりのユニット。当時マイルス・デイビスとともに活動していた若手サックス奏者ビル・エバンスとも競演している。
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